歯列矯正は大人になってからでも可能ですが、子供の時期から矯正を行うことによってより理想的な治療を行うことが出来る場合があります。
大人は顎骨の成長が終わってしまっているので歯を動かすだけの矯正になってしまいますが、子供はまだ成長段階にあるので、ある程度アゴの成長をコントロールしながら矯正を行うことが出来るからです。
小児矯正(子供の矯正)を始める時期については、アゴの骨が成長する6歳~14歳までの間に行うと有効だと言われています。
この時期に矯正を行うことによって上アゴと下アゴの大きさのバランス、歯とアゴの大きさのバランスをある程度コントロールすることができます。
幼少時に検診を受けられることで早期に問題を発見することでき、後に永久歯が生えてから治療を行うよりも治療期間も短く、かつ費用も少なくてすむというメリットあります。
当院での矯正治療は、基本的には「床装置」を用いて着脱式の装置を用いる方法を採用しています。
この方法は、6才臼歯が生えそろう頃から表から見えにくい装置でゆっくりと行っていきます。期間は長くかかりますが、虫歯や歯周病ではない健康な永久歯を抜歯せずに歯並びを治すことができます。
(※但し、治療の開始時期、不正咬合の状態など個人差がある為、状況によっては抜歯をしたり表に見える器具を使っての治療を選択せざるをえないこともあります。)
・口呼吸
・舌の突きだし
・逆嚥下(間違った飲み込み癖)
・指しゃぶり など
筋機能の癖が原因であるという研究報告があります。
これらの問題には矯正用ブラケットによる治療では改善されません。
myobraceは、歯並びに問題のある成長期のお子様に効果的な治療をすることを目的として1989年にDr Chris Farrell(BDS Syndy)によって作られました。
ブラケットやリテーナー(矯正のワイヤーや保定装置)を使ったり、歯を抜いたりしない子供の矯正治療です。
装置は単に歯並びを良くするだけではく、口呼吸、舌の突き出し、間違った嚥下などの口腔習癖を改善することで根本的に原因を治療することができます。
- 鼻呼吸ができるように
- 唇を閉じることができるように
- 舌の位置が上あごに置けるように
- 正しい歯並びとかみ合わせになるように
通常の歯列矯正は、ブラケット使用や抜歯などが必要ですが、なごみ式小児矯正システムはトレーナー装置(マイオブレース)というマウスピース型の矯正装置を使いながら、口の周りの筋肉をトレーニングすることで乱れた歯並びを早期に治療する方法です。
そのためこのシステムは、トレーニングやマウスピースについて理解することができ、顎の成長が期待できる「6歳~9歳ぐらいまで」が最適齢期です。